げんてんパパのblog

金は使わず知恵を使うよ!小学生の子供の教育にフルコミットしている新米パパのブログです。

先取り教育

「先取り教育」

実年齢よりも少し上の学年の内容を履修させることにより、同じ学年の子どもたちと比較して学力を優位に立たせる教育法。なんか理論的にはとっても正しい気がします。たとえば1学年上、2学年上の兄姉がいる場合は兄弟間の学力差は実際に圧倒的だから。目上の兄姉と同じレベルの学力を身に着けられれば・・という欲望は皆さん自身の子供時代の経験からあるのではないでしょうか。

また、正直幼稚園や小学校低学年のころの授業はある意味「緩い」ので、そこでスタートダッシュを切るのは理論的にはありかと思います。

 

でも思うほど万能ではないかな、と考えることもあります。たとえば「どこで先取りのペースが追い付かれるか」。これには①先取りのスケジュール設定の問題と、➁親の学力の問題があるかと思います。

 

①に関しては、小学校受験をしなかった場合、だいたいの家庭では中学受験や高校受験が最初のマイルストーンになると仮定します。であれば、先取り教育をして、1年ないし2年間の履修後~受験までの期間を作り、入学試験に集中するのが一般的かと。ということは、その期間で「先取りの貯金を使い果たしてしまう」ということです。

 

➁に関して、先取りの貯金を使い果たすことなく大学受験まで教えたいのは山々ですが、肝心の親が小学校教育ならまだしも中学・高校レベルの教育は自信なし、という人がほとんどかと思います。先ほどの話で、「幼稚園の時に小学校の勉強させよう」とか「小学校低学年の時に高学年履修させよう」ならばなんとなくノリでいけますが、これを中学以降も続けるとさすがにきついので本人任せ、もしくは塾任せになってなんとなくうやむやになってしまう、というケースが多いのかと思います。(反面、自分の考えで高校時代に一人で先取りやっている人はだいたい頭が良かった記憶があります)

 

あと、先取りを加速させて、「まだ小学校○年生なのに×年生の勉強やっている」というのも、一見凄そうに見えて、実はたいしたことないのかもしれません。子供は素直なので、教えたら教えた分だけ伸びるので、小学校x年生の教科は理解できるかと思いますが、その年次の上級生に交じって良い成績を出す、というのは全く別だと考えるからです。

 

最後に、自分たちの経験から考えると、大学受験になると浪人というシステムが許容されるのですが、1年~2年多く勉強しても、地頭のいい現役生の方が成績がいいこともあり、先取り教育が絶対成果が出る、と言い切れないものもあるかと思います。

 

自分が教育をする時には、「教育を先取りすること」に重きを置くつもりはなく、子供の進捗に足並みをそろえて勉強を進めていき、「結果として無理せずいつのまにか上級生の内容をやっていた」、ということであれば良いかと思います。

 

重要なのは、学習している「その年次」の中でもテストで上位が取れる実力が必要なので、覚えたことのテストや内容確認にきちんと時間を使いながら進めることができれば理想なのかと。

 

結論、恐らく小学校1年くらいで小学校4年生・5年生の内容を履修させることも可能とは思いますが、「●●年生まで進んだ」ということを気にするよりも、その内容を完璧にマスターしていることと、ペースを一定化した勉強のプログラムを家庭で用意できるかのほうが重要かと思います

 

「先取り教育はアリだけど、思う以上に難しいと思う」